① この10回を振り返ろうとしている、今の自分にどんなことを感じていますか?《今、自分に何が起きているのか》
この10回を振り返ろうとしている今、「ようやくMCCのコーチングのイメージが湧いてきた」という感覚がある。以前は、MCCとは遠い頂のような存在だった。見上げても全貌が見えず、自分がどこにいるのかさえ分からない。そんな感覚の中で学び続けてきた。しかし今は、頂上に到達したわけではないものの、少なくともどの方向に向かって歩いているのかは見えてきたようだ。そのことに安堵と喜び、そして新たな探究への意欲を感じている。
② この10回を通して、自分の中で最も変わったことは何ですか?《何を学んだかよりも何が変わったか。知識よりも自身の変容》
2期の頃は「すごい、無理!森で迷子」という感覚だった。何がMCCなのかも分からず、どこに向かえばよいのかも見えなかった。しかし3期では、「階段はこんな感じかな。登れるかも。木が増えれば林になり、もっと増えれば森になる」という感覚に変わった。そして4期を終えた今、「PCCとMCCは全然違う。森にはいろんな木があり、森は自然の中で循環している」という理解に至っている。この変化は単なる知識の習得ではない。最も大きく変わったのは、コーチングを“何かをすること”として捉える感覚から、“どのように存在するか”として捉える感覚へ移行したこと。
③ 「MCCとは何か」の理解は、どのように変化しましたか?
以前は、MCCとは高度な質問や鋭いフィードバックを自在に使いこなす人だと思っていた。クライアントに気づきを与え、変容を起こし、セッションを力強く前進させる存在であると考えていた。しかし学びを深める中で、その理解は大きく変わった。もちろん型は大切であり、型がしみ込んでいることは大前提である。しかし、その型を超えて、その場をどう共に生きるのか、その瞬間にどう存在するのかが重要なのだと感じるようになった。相手に何を返すかではなく、どんな状態で共にいるのか。何を言うかではなく、どんな意図と在り方でそこにいるのか。そのことへの感度が大きく変わった。MCCとは、優れたコーチングスキルを発揮する人というよりも、その瞬間に起きていることと共に在り続けられる人なのだと感じている。
④ その変化は、あなたにどんな影響を与えていますか?
以前は、「何か役立つことを返さなければならない」「良い問いをしなければならない」という思いが強く、どこかで成果を急いでいた。最近は、クライアントの言葉の奥にあるものと共にいながら、その場に留まることを心掛けるようになった。コーチはクライアントを変えようとするのではなく、その人が本来持つ生命力や可能性が自然に発揮される環境に身を置く存在なのだと感じている。このことは人生観にも影響を与えている。今も向上心や焦りはある。しかし、流れの中に身を置き、相手の可能性を信じて共に歩むことを大切にしたい。
⑤ あなたは、どのようなコーチでありたいですか?(どのような人生を?)《自分との統合》
私はこれから、「慈眼温容」でいられるコーチでありたいと思う。その人を信じ、温かく見守りながら、本来の可能性が最大限に発揮される人生に同行二人で寄り添う存在でありたい。
コーチは前を引っ張る人ではなく、隣を歩きながら、その人が自分の力を思い出す過程に寄り添う存在でありたい。
⑥ あなた自身の人生経験は、これからどのようにコーチングに活かされていきそうですか?《未来につなぐ》
これまでのビジネスパーソンとしてのマネージャー、スポーツ指導、教育、組織開発など、多くの現場で人の成長や葛藤に向き合ってきた経験は、単なる知識ではなく、「人を信じる感覚」として今の自分を形作っている。振り返ってみると、長年取り組んできた活動には共通するものがあった。マネージャーとして主体性を引き出す。合氣道では調和を学ぶ。LEGO® SERIOUS PLAY®では、その人の内側にある答えを形にしていく。MCCの在り方は、それらすべてと一本の線でつながっているように感じている。私が大切にしてきたのは、人を変えたり導いたりすることではなく、その人が本来持っている力や可能性を信じ、その発揮を支えることだったのかもしれない。
⑦ これから、どのような学び方をしていきたいですか?
「学ぶ」というより、「耕す」という感覚で進みたい。体験を通して内側に染み込ませ、自分自身を整え続けたい。
⑧ あなたの未来に向けて、どのような仲間と進んでいきたいですか?(コーチに限らず)
互いに刺激し合い、安心して探究できる仲間と共に歩みたい。人の可能性を信じ、成長を喜び合える人たちと未来を創りたい。
⑨ その未来に向かうために、今の自分に必要なことは何でしょう?
今の自分に必要なのは「急がないこと」。一歩一歩を丁寧に積み重ね、初心を持ち続けること。
⑩ 今日ここから、どのような一歩を始めますか?
「その場を大切にする」こと。目の前の人と、目の前の瞬間に丁寧に存在する。
⑪ これからのコーチ人生に、どんな言葉を贈りますか?《宣言》
「千里の道も一歩より」。
MCCという山頂は、まだ遠くに見えている。正直に言えば、焦りがまったくないわけではない。しかし以前のように森で迷子になっている感覚ではなくなった。森の全体像と自分の現在地が、以前より見えるようになったからだ。
これからも、目の前の人と丁寧に向き合い、その人の可能性を信じ、同行二人で歩んでいきたい。一歩一歩は小さくても、その歩みは未来につながっている。そう信じながら、私自身も成長を続けていきたい。
以上